JUGEMテーマ:日常

 

個人的なことだが6月はいろんな記念日が集中している。

12日が父の命日、25日が今夫の誕生日、26日が前夫の命日、27日が前夫との結婚式。

そして今年の6月は1日に母親が高齢者施設に入所した。

 

ここ2年ほど仕事の量が増えて責任も増し、

もともと好きな仕事なんだけれども、

それでも、いっぱいいっぱい感はあった。

 

それと歩調を合わせるように

母親の老化が進み

(もう91歳だからあたりまえといえばあたりまえ)

ちょうど2年前から同居を始めたこともあり、

母にまつわる「すべて」が私に押し寄せていた。

 

正直、子ども時代の母親像について、

いい思い出と嫌な思い出を天秤にかけたら嫌な思い出のほうが多い。

 

父やその親戚を常に見下し、

自分の不遇さ?を常に他者のせいにする。

ひとり娘の私はそんな母親の愚痴の受け皿だった。

 

そんな状況から早く抜け出したい気持ちもあり、

24歳で結婚して夫の両親と同居した時、

なんて明るくて楽しい家族なんだろう! と思った。

世の中にはこんなにオープンでざっくばらんな家族、親戚関係もあるのだと驚いた。

 

その後、子どもたちが独立して前夫と離婚。

それから今の夫と再婚することになるのだが、

その時に、20年以上離れて暮らしていた母親と父親のことが頭をよぎった。

 

当時、彼らは70代半ばくらいだったか。

古くて狭い家で、しかし今思えば、

地域のコミュニティの中でそれなりに楽しく暮らしていた母親は、

「こんな古い家で死ぬのはいやだ。

 もう歳だから夫婦二人の暮らしは心配だ」と私に何度も言い続けた。

 

その訴えを真に受けた?のが、

重苦しい10年のはじまりだった。

 

夫と私の住まいの近くに両親を呼び寄せ、

買物や病院通いは私が引き受ける暮らしが始まった。

それでも2年前までは別居していたし父も存命だったから、

今ほどの勢いで母親が私にのしかかってくることはなかった。

 

この2年間、常に同居している母親のことが頭から離れなかった。

当初はまだスーパーやショッピングセンター、美術館などに連れだし、

少しでも楽しい時間を過ごしもらおうと努力した。

 

そのうちに足腰も弱ってきて、

しかし愚痴や文句を言う口だけは老いることなく、

デイサービスにも難癖をつけていかない日が増えてきた。

 

仕事や何やかやで外に出ると、

帰りには、お菓子や雑誌など、母親が喜びそうなものを必ず買って帰る。

でも、ひとことふたこと話して、つじつまの合わない愚痴や文句を聞くと、

もうそこに居るのが嫌になる。

 

友達や夫と遊びに出かけても、

どこかで母親を置き去りにして、自分だけ楽しんでいるのが悪い気になる。

そんな罪悪感、全く持つ必要がないと頭ではわかっていても、

目の前に、若い頃と変わらない勝気な気質を持ち、減らず口を叩くものの、

若い頃とは比べる術もなく老いぼれた姿の母親を見ると、なんともいえない気持ちになる。

 

いつまでこの暮らしが続くのだろう…と考える頻度が、

知らず知らずのうちに増えていた。

 

幸いにして仕事は順調で、

自営業で年金が心もとない世代ゆえに、

60代半ばまではきちんと働きたいと思っていた。

 

しかし、このままでは自分が追い詰められてしまう。

まさか、自分がこ母親のことでこんなに蝕まれるとは思ってもいなかった。

 

 

母親が施設に入って一週間。

今のところ、施設の人たちを困らせている様子はない。

 

私のほうも、一日一日と心身が軽くなってきているのを実感している。

昨日、久々に訪ねた気功系マッサージ師の知人から

全身の関節がガチガチだったけど、

もう、ひとやま超えて新しいエネルギーが湧いてきているね。力強さを感じる。と言ってもらった。

 

今日は別件で、若い方とお話する機会があり、

育児や家族の問題が少し落ちついて、やっと自分の時間ができたという彼女に

「その時間を使って、今から、自分自身を取り戻すんだよ」とアドバイスをした。

 

そのアドバイスは、まさに私自身に言っていることだ。

 

愛し、憎しみ、罵りあった母親と自分のこの2年間の濃密な関係に、

ひとつのピリオドを打とう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1980年代後半から、広告企画、雑誌編集、占い鑑定など、主に文章を書く仕事に携わっています。最近は、医療系の国家資格も活用中。すべての仕事の根底にあるのは、「その人の物語に寄り添う」こと。スピッツの音楽と草花をこよなく愛する日々。
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