今年も残り少なくなりました。
しばらく放置していた(汗)こちらのブログ、
紆余曲折を経て、
ようやく新しい扉が開いたので今日からまたボチボチと。
コロナ禍の始まる少し前に60代になりました。
20代の終わりから始めた広告制作、ライターの仕事も
さすがにもう世代交代だよね、
でも、声をかけてもらう限りはそれに応えたいし…と気持ちが逡巡していました。
それでも佳き出会いやご縁に恵まれて、
企業社史やシニア向け情報紙、住宅関係情報紙の編集、
求人パンフレット制作などを承っていましたが、
さすがにコロナ禍2年目の今年は仕事量がぐんと減り、
うーん、今後はお財布と相談しながら地道に暮らすしかないかなぁ…と。
でも、私が好きなのは、書くこと、話すこと、身体を動かして働くこと。
下手に暇ができると、仕事も家事も先送りしてだらだらしてしまうし、
ついついネガティブなことを考えたり他者を羨んだりするから、
それは自分の心身の健康によくない…と漠然と思っていました。
若い頃から、好きなことは仕事にする…というか
少なくても報酬を頂くプロになる、というのがモットーでした。
それは、趣味でやると結局、長続きしないという事実もあって(笑)。
ライター業の傍ら、約10年くらい、月数回というわずかなペースで
デイサービスの口腔ケア事業に携わっています。
たまたま学生時代に取得した歯科衛生士の資格があり、
尊敬する先輩からの紹介で、細く長く続いてる仕事です。
そして同じく約10年ほど自分の両親の介護経験もあり、
介護業界のことは、以前から多少知っている状態ではありました。
そんな折、
IT系事務代行サービスやピアノ講師など多彩なスキルをもつ
年下の友人と接する機会が増え、
何か新しいこと、ニーズがある分野の仕事をしたいね…と話が盛り上がり。
約半年の準備期間を経て、
今年4月から複業のひとつに彼女と共同で家事代行サービスを加えました。
介護保険未満の高齢者を対象に家事代行を承るのですが、
いざお客様と向き合うと、
サービスの内容や対価、介護との関係性などいろいろな問題が浮上してきました。
高齢者はまだ護認定を受けていなくても、
心身や生活上に何かしら介護とは切り離せない問題があると気づいたんです。
だから家事代行といっても、
やはり介護の基本的な知識、スキルがないと難しいかなぁと思いはじめたのが夏の終わり頃。
そしてたまたまのご縁で、
近所で訪問介護の事業所を経営されている方との出会いがありました。
こういう経緯で、訪問介護の仕事に興味があります、
短時間パートしかできないかもしれませんが…と相談したところ、
基本的な介護の知識、スキルを学ぶ研修(15日間)を指定の学校で受けさせていただき、
この12月から、訪問介護ヘルパーとして複数のお客様の家を訪ねることになりました。
今月は研修期間なので先輩に同行。
みなさん20〜30代の若い男子ですが、10年近いキャリアの持ち主。
小型バイクで軽やかに現場に来て、時間内で手際よく身体介護を実施し、次の現場へと。
お客様(高齢者)との接し方も上手だし、
彼らの母親世代のワタシですが、学ぶことばかり!です。
ちなみに両親とも最後は施設にお世話になったので、
訪問介護のことはまったく知らなかったのですが、
住まいが古くても、台所などの使い勝手が悪くても、
訪問介護を活用して一人暮らしをされている高齢者の方って、
なんだかのびのび「自由」な印象を受けます。
もちろん、施設には集団生活のルールがあり、
感染症対策なども徹底しなくてはならないから、
どちらも一長一短はあるのでしょうが。
先日、夕方の訪問介護を終えて、自転車で家に帰る時。
12月の18時はもうすっかり日が暮れて、
空には半月のぷっくりした月が出ていました。
その月が、なんなんだろう…今まで思ったこともないほど綺麗に見えたのです。
煌々と輝く光が、目に見えるすべてのものを照らしているように見えて。
「ああ、綺麗だなぁ」って、頭の中がそれだけになりました。
他の日には、同じく朝の訪問介護の帰路で、
河原の土手に群生してたクローバーの緑がやはり妙に綺麗に見えました。
今日の昼間は海沿いのお宅に行ったので、
帰りに駐車場からちらりと見えた穏やかな水平線が、やはりとっても美しかった。
というわけで、12月に入って、
短時間ではあるが新しい仕事を始めてから
今までもいつも目にしていた身近なものが、
凄く美しく見えてしまうという不思議な感覚を味わっています。
広告の仕事も好きだし、占いの仕事も好き。
でも、仕事の後でこんなに何かが「綺麗」に見えたことって、あまりないです。
特に広告の仕事では、取材や打ち合わせの後、
まだ仕事は完成していないので、
仕事を引きずったまま帰路につくから、
何かを単純に「綺麗」って思う気持ちになれないのかもしれません。
まあ広告の仕事には、広告の仕事ならではの充実感や満足感があるのですが。
久々に購入した紙の本!は“「風の時代」に自分を最適化する方法”。
地の時代から風の時代への変貌は、もう一昨年あたりからずっと言われていますが、
占いに関わっている自分としても、
それが今後の自分の人生にどう影響するのか?正直、わからないままでした。
何しろ「地」の時代を60年も生きてしまったのですから、
残りの人生、10年から20年?を新しい「風」の時代に合わせていくって、
そうそう簡単にできることではありません。
占い鑑定のアドバイスでは、
「視点を変えましょう」「まず自分が変わらないと」なんて
さらっと言っていますが(汗)
なかなかどうして「変える」「変わる」には紆余曲折と時間がかかります。
それも歳をとっていればいるほど!
それでも生きている限り、人は変わるし、古い扉を閉めて、新しい扉を開けていく。
きっと、来年も、再来年も、もし元気で生きていればもっと先も。
わたしはそう言いづけていくような気がします。