JUGEMテーマ:オススメの本
 

ずいぶん前にブックオフで見つけた本。
タイトルとイラストがストライクゾーンだった♪ので、
迷わず購入。

もともと長編より短編が好きだけど、
ここに載っている7つの短編はいずれも珠玉。

ああでもないこうでもないと
悩みをこねくりまわしているときに読むと、
ハッ!とさせられ、
非生産的に悩みをかき回す手が止まると思う。


生命、食物連鎖、友情、人生。
そんな言葉はどこにも出てこないけれど、
そんな言葉の意味をふと考えたくなるような。




JUGEMテーマ:オススメの本
 
西原理恵子さん。
年下だけど「さん」と呼びたい好きな作家さんだ。

「女の子ものがたり」は、
映画も観ていないので
このマンガで読むのが初めて。

彼女のマンガには綺麗事はひとつもなく、
でも、なぜだろう。
読んでいくうちに心が澄んでいく。

世の中という川には、
どうしうようもないことが
プカプカといっぱい浮いていて、
私たちはそれを避けながら、
自分の船を漕いでいく。

でも時には、
その、どうしようもないことにぶつかり、
船の進路を誤ったり、
船がひっくりかえったりする。

その時のかっこ悪さも
お互いに見せ合っているのが、
この物語に出てくる女の子たちだ。
傷をなめ合うでもなく、
慰め合うでもなく、淡々と。

今やすっかり有名なった西原さんに、
彼女たちはその気になれば
昔の仲間じゃん、と助けを乞うことができる。
でも彼女たちはそういうこともせず、
自らの世界で淡々と生きているような気がした。

もう こんな ともだちは 一生 できないと 思う 

ラストページのひとことだ。

西原さんのマンガはどれも、
ときどき読み返したくなる。











JUGEMテーマ:オススメの本






角田光代さんは好きな作家のひとり。
しかし「八日目の蝉」はテレビドラマも単行本もスルーしてしまい、
映画封切り前に、慌てて文庫版を読んだ。

誘拐犯・・となるヒロインは自分と同世代で、
誘拐された赤ん坊・・もうひとりのヒロインは自分の娘と同世代。

だから、物語の随所に出てくる時代背景がすんなり頭に入り、
もちろん、作者の筆力の凄さがあって、あっという間に読み終えた。

大人の女たちはすべて自分の人生を選べる立場だ。
誘拐犯となった女は、愛人の立場を貫く、男と別れる、
男を離婚させて自分が妻になる、という選択肢があり、
子どもを誘拐された女は、だらしない夫と別れる、
夫と愛人ときっちり別れさせて家庭を再生させる、
という選択肢があったはずだ。

でも、ふたりの女はどの選択もしないまま時が過ぎ、
子どもを誘拐する、誘拐される、という展開になっていく。

誘拐された赤ん坊や、その後夫婦の間に生まれた赤ん坊は、
大人たちと違って自らの人生のはじまりを選べない。

後半、赤ん坊から成長したヒロインは、
なんとか自分の力で人生を「選んで」いこう、とする。
その描写がとてもきめ細かく鮮やかで、さすが角田光代さん。

ただ、現実に女の子を育てた母親たちにしてみたら、
前半のヒロインが、
これでもかこれでもかと赤ん坊を愛してやまない描写には、
違和感を覚えるかもしれない。

原作、テレビドラマの後を引き受ける、映画の開幕はもうすぐ。
永作博美さんも井上真緒さんも好きな女優さんだから、
どう演じてくれるのか楽しみだ。










JUGEMテーマ:オススメの本

今日は昨年末に生まれた、新しい雑誌をご紹介。

名前は「住まいの提案、静岡。」

内容は、住宅とインテリアとエトセトラ(笑)。
カテゴリーで分けるなら、情報誌というより「雑誌」。
新築を考えている人はもちろん、
そうじゃない人も楽しく読める内容です。

ネット全盛の時代に逆らっている?気もしますが、
ゆっくりページをめくりたくなるように・・との願いを込めて、
丁寧に作らせていただきました。

私の担当記事では、

世界中の鳥の巣を集めている絵本作家、鈴木守さん
http://www.i-younet.ne.jp/~basaract/index.html

左官の技を生かした塗壁が見事な修善寺の旅館「柳生の庄」さん
http://www.yagyu-no-sho.com/

などがおすすめ。

お近くの方はぜひ手にとってみてください。

静岡県中部、東部の書店で販売中。
A4・196P・オールカラー・定価480円。







 









評価:
森 絵都
文藝春秋
¥ 530
(2007-09-04)

JUGEMテーマ:オススメの本
 ずいぶん久しぶりの更新(汗)。


ブログはさぼってたけれど、
日々の暮らしはさぼっていたわけではなく、
この一ヶ月の間にもいろいろなところへ行き、
いろいろな人に会い。

この、「いろんな人に会う」というのが、
自分を鍛える一番のトレーニングになっている
と思う。

幸いなことに公私ともに、
好意的に自分を受けて入れてくださる方に
会うことがほとんどなので、
嫌な思いはあまりしない。

でも、あたりまえのことだけれど、
人間は一人ひとりがまったく違うのだから、
自分が「感じとるもの」は会う人ごとに違う。

もっと正確に言うと、
同じ人でも会うたびに違う。
何年も何十年も会い続けている家族だって、
その日その時によって、
お互いが「感じとるもの」は違う。


そんなことをふと考えたのは
「カラフル」(森 絵都著)を読んだから。

既にラジオドラマやアニメ映画化された話だが、
私は今回初めて原作を読んだ。

世の中にあふれている
無数の人間の感情を、
無数の色の洪水に例えたこのタイトル。

最後のどんでん返しを読み終えると、
主人公と同じように
モノクロの世界がカラフルな世界へと変わる。

視野を広げよう。
多様な価値観を広げよう。

言葉にするのは簡単だけれど、
自分の気持ちにゆとりがないと、
どうあがいても、
ひとつのこと(しかも決ってネガティブ系)
にしか目がいかないし、
自分と違う価値観は否定したくなる。

その傾向は繊細な10代の頃よりも、
大人になって久しい今のほうが強いかも。

最近は10代が主人公の物語を読むのが好きだ。
自分が10代の頃とは時代が全く違うのに、
なぜかしら、感情移入できる部分が必ずある。

今日はとりとめもなく、このへんで。













JUGEMテーマ:人生論

大好きなマンガ家、西原理恵子さんの著書で゛
「この世でいちばん大事なカネの話」という本がある。

わかりやすい言葉とイラストで10代向けに書かれたもので、
近々ドラマ化?されるとか(情報不確か)。


幼いころ、お金で苦労し、
お金を稼ぐようになってからも、
ギャンブルで大金をはたいた経験がある
西原さんならではの言葉には重みがあり、
読んでいくうちに、
汗や匂いがしみ込んだしわくちゃのお札が
目に浮かんでくる。

少し前、息子が仕事の方向性に迷っていた時、
私はのこの本を貸した。
どちらかというと、のほほんと育ってきた彼に、
この本はいい衝撃を与えたようだった。

話を自分に戻そう。
フリーランスで20年以上仕事をしていると、
会社員や経営者とは異なる、
独特の金銭感覚が身についてしまう。

それは、自分の仕事能力に対する金銭的価値の決め方だ。
大手企業との取引では、だいたい料金規定が決っているが
個人事務所や小さな企業の場合、
制作費の規定はあるようで、ない。
もちろん景気と共に変動しているが、
同じ取引先でも予算があるとき、ないときがあって
いただく制作費が決っているわけではない。

長年仕事をしてきて感じるのは、
高い安いに関係なく、
最初にお金の話をできる企業やパートナーとは
だいたい気持ちよく仕事ができる。

まあ自分からお金の話を切り出せばいいのだが、
変に格好つけて(汗)、
「この人せこいなぁ・・と思われたくない」とか、
「まあ後で確認すればいいか」とか、
なんだかんだでお金の話が切り出しにくいと気がある。

もっともそのへんはとても微妙で
長い付き合いの会社や担当者ならば、
お互い本音で話ができるので、
お金の話を後回しにしてもあまり問題は起きない。

逆につきあいの浅い会社や相手とこそ、
お金の話を先にしておきたいと思う。
ドライな話ができてこそ、お互いの気持ちが近づく、というか。

ちなみにわが家は再婚夫婦だが、
つきあい始めた頃、
夫は自分の収入とか貯金、金銭感覚について
聞きもしないのに詳しく話をしてくれた。
残念ながらお金持ちではなかったが(笑)、
そんなことを淡々と話してくれたことから、
夫への信頼感が生まれたのかもしれない。





































電車での移動が増えてから、駅で文庫本を買うことが増えた。
雑誌に比べて価格は高いけれど、何度も読めるしコンパクトだし。

ただし、電車が発車する前のわずかな時間に、
売店で急いで買うので選択肢は少ない。

でもコンビニと一緒で、
ホームの売店に並べられている商品って
売れ筋が厳選されているように思うので、
意外と掘り出し物の本が見つかる。

これもそんな一冊
「お金がなくても平気なフランス人。
お金があっても不安な日本人」。
吉村葉子著

日本とフランスの国民性や政策の違いもあるから、
すべて受け入れられるわではない。
でも質素に心地よく暮らす小さなアイデア満載で、
なかなか使える一冊だ。

目下のお気に入りは、
フランスパンに板チョコを挟むだけのおやつ、バゲッド・オ・ショコラ。
朝はこれをチーズに代えて食べている。

そういえば、駅の売店で板チョコを買おうとしたら、売っていなかった。
棚にあるのは、小粒のチョコレート類が中心で、個別包装のものが多かった。
電車の中で板チョコを割って食べたら、手が汚れるから売れないのかな。

そいういう細かな部分への気配りも、日本ならではなのかも。








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1980年代後半から、広告企画、雑誌編集、占い鑑定など、主に文章を書く仕事に携わっています。最近は、医療系の国家資格も活用中。すべての仕事の根底にあるのは、「その人の物語に寄り添う」こと。スピッツの音楽と草花をこよなく愛する日々。
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